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年内最後の作品展 :: 2015/12/16(Wed)

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さて、いよいよ明後日19日(土)からは、年内最後の作品展
松本かおるさんの「柔らかなやきしめ展」が始まります。


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11月の終わり、長野市内にある松本かおるさんのご自宅兼工房を訪ねてきました。
(その時の様子はこちら
今回の作品展に並ぶ、焼きあがっていたうつわたち。
こちらの鉢は、その時焼きあがっていたうつわの中で
「いい色合いに焼けたなぁと思ってるんです」と見せてくださったうつわのひとつ。
ピンクがかったようなやさしい色合い。


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今回の個展には、「いつもよりも柔らかくあまい焼けをだしたくて焼き方を変えてみたりした」
というかおるさん。
黄色味がかった色合いや、ピンクやオレンジ、グレーなど
柔らかな色合いの中でも、いろいろな色味が楽しめるのです。


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工房では焼しめのうつわを作る時に使うものなども見せて頂きました。
焼しめのうつわは「釉薬(うわぐすり)」を使わないので、使うものもとてもシンプル。
もみ殻や、藁、炭など、自然なもの。
効率よくうつわを焼く為に窯に入れる際、うつわとうつわを重ねてもくっつかないように
間に詰めたり、敷いたりするのがもみ殻や藁。
もみ殻や藁が燃え、化学変化を起こし、うつわに模様なような表情ができあがります。
模様はある程度意図したり、偶然の産物だったり・・・
それが焼しめのおもしろいところ。


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もみ殻や藁を入れて焼く為に必要なのが、「さや鉢」と呼ばれる耐火粘土できた箱。
「さや」に焼くうつわともみ殻を入れて蓋をし、窯に入れ焼くそうです。

炭を入れて(当てて)焼くとその部分が黒くなったり・・・
もみ殻や藁、炭、それぞれの分量でも焼きの表情が変わったり、
焼く温度との組み合わせでもまた違ったり・・・
「毎回実験の繰り返しのようなものですが、
それが奥深くてまだまだ試したいことがたくさん!」
繰り返し2度、3度と焼くことでもまた違った表情になるそうです。

かおるさんの工房には「釉薬」というものがありませんでした。
いずれ釉薬をかけた作品も作ってみたいなぁとは思っているそうですが
まだまだ「土」が奥深くて、釉薬への実験のほうにはいっていないそうです。
(私はかおるさんのそんな一本気なところも好きなのです^^)


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先日かおるさんは数年ぶりに、修行をされていた岡山の備前に行かれそう。
その際に岡山の山土をとってきたそうで、その山土で焼かれたうつわも
今回の作品展に並びます。
どうしてか自分でも説明できないのですが、土器とか「土そのもの」の質感に
ぐっと惹かれてしまうので、この山土シリーズも素敵で心躍りました。

その山土を混ぜた新作の横長皿。
備前の土とはまた違ったちょっと粗目でマーブルな色合い。
さんま一匹、そのままはのりませんが、横長なので
お魚の皿やオードブル、お菓子(チョコ)などを盛ってもいいですね。
(かおるさんのご自宅では、オリーブやマリネなど、お酒のつまみをのせてくださいました。)


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こちらは我が家で半年くらい使っている大皿です。
天ぷらや炒め物、サラダ、ワンプレートごはんやおやつにと活躍しています。
淡い色合いなのに、目立つようなシミなどもありません。

使いはじめの一番最初に天ぷらなどのきれいめの油ものを盛って油をなじませ
表面をコーティングしてしまうと、その後、炒め物などを盛っても色がついたりしませんでした。
そんなちょっとした使いはじめのアドバイスなどもかおるさんとゆっくりお話ししながら、
皆さまにご覧頂けたらと思います。

いろんなお料理や食材を受け止めながら、土肌が変化していく焼き締め。
育てていくのも楽しみのひとつです。
「焼きしめ、使ってみたいけど・・・」と思われている方はこの機会にぜひ!

会期中の5日間、松本かおるさんも在店されます。
年末のお忙しい時期かと思いますが、年内最後の作品展、
皆さまのご来店お待ちしております。

※明日18日(金)は準備の為、お休みを頂きます。

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